大手ネット証券の1つであるマネックス証券は、IPO抽選の公平さとサポート体制に定評のある証券会社です。
また外国株式に興味があり米国株や中国株に投資しようと考えている人は、マネックス証券を強くオススメします。
マネックス証券はアメリカや香港の証券会社を買収し、グローバルな展開を進めています。ただ買収するだけでなく、顧客に評判が良かった海外の株サービスを積極的に取り入れ、常に質の高いサポートを提供し続けるのがマネックス証券の強みです。
今回はIPO投資家からも評判がいいマネックス証券の特徴と、口座開設の流れや注意点、手数料無料の入金方法について説明します。ぜひ証券会社選びの参考にしてください。
株初心者に優しい!サポートが充実したマネックス証券の特徴
マネックス証券はコールセンターの対応がとても良かったとクチコミが多いほど、サポートに定評のある証券会社です。なんとヘルプデスク協会が主催する「問い合わせ窓口格付け」で最高評価の3つ星を獲得しているんですよ。
株初心者の場合はわからないことも多く、コールセンターのサポートはとても助かりますね。その他にもマネックス証券では、さまざまなサービスがありますので次に紹介しましょう。
- マネックス証券の手数料は大口投資ほど高くなる
- マネックス証券のIPOは完全公平抽選で当選しやすい
- マネックス証券のNISAは売買手数料がずっと無料
- 圧倒的なサービス力を誇るマネックス証券の米国株サービス
- 中国株の取扱銘柄数No.1のマネックス証券
- 最強トレードツール「トレードステーション」
- マネックス証券のiPhone・アンドロイドアプリ
- リバース注文(Uターン注文)ができるマネックス証券
1、マネックス証券の手数料は少額投資におすすめ!
マネックス証券の手数料は現物取引、信用取引ともに少額投資に大変オススメな手数料プランが用意されています。
では、マネックス証券の現物取引手数料から紹介していきますね。
1取引の約定代金 | 手数料(税抜) |
---|---|
10万円以下 | 100円 |
10万円~20万円 | 180円 |
20万円~30万円 | 250円 |
30万円~40万円 | 350円 |
40万円~50万円 | 450円 |
50万円~100万円 | 1,000円(成行注文) 1,500円(指値注文) |
100万円以上 | 約定代金の0.1%(成行注文) 約定代金の0.15%(指値注文) |
マネックス証券は、信用取引手数料を大幅に引き下げました。
信用取引手数料をご覧ください。
1注文の約定代金 | 手数料(税抜) |
---|---|
10万円以下 | 95円 |
10万円~20万円 | 140円 |
20万円~50万円 | 190円 |
50万円~100万円 | 355円 |
100万円~150万円 | 600円 |
150万円~200万円 | 800円 |
200万円以上 | 一律1,000円 |
このようにマネックス証券の売買手数料は、30万円くらいまでの取引において手数料が大変リーズナブル。
しかし高額取引になると、ほかの証券会社の手数料サービスと比較して、やや割高な印象を受けますね。
そこでマネックス証券で手数料を安く済ませたいあなたにおすすめしたいのが、「一日定額手数料コース」です。
一日定額手数料コースは、1日の約定金額の合計額に対して計算される手数料。
たくさん取引したいあなたには最適の手数料プランなんですよ。
一日の約定金額合計 | 一日の手数料(税抜) |
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300万円(1ボックス) | 2,500円 |
マネックス証券では300万円毎を1ボックスとし、300万円までなら1日何回取引しても手数料は2,500円です。以降は300万円増えるごとに、手数料も2,500円ずつ増加します。
このボックス式の手数料は割引制度もあります。
マネックス証券には単元未満株※を購入できる株サービス「ワン株」があり、約定代金の0.5%の手数料で購入できます。こちらは最低手数料が48円(税抜)なので、1株48円で購入できます。
1単元に満たない株を単元未満株といいます。証券取引所では、1単元100株以上でまとめて取り引きしていますが、1単元が高額でなかなか手が出せないという人のために、1株ずつなど取り引きしやすい価格で単元未満株を扱っている証券会社があります。
単元未満株については「まずは少額から始めたい!単元未満株・ミニ株・るいとうの違い」の記事で詳しく説明しています。
2、マネックス証券のIPOルールは完全公平抽選で当選しやすい
株初心者にもカンタン!と人気の高いIPO※投資ですが、初心者が1番当選しやすいと言われているのがマネックス証券のIPO抽選なんです。
証券取引所に上場して、投資家が買えるよう新規に株式を公開することを言います。企業はIPOを行うことで投資家から多額の資金を集めることができ、投資家も新たに投資先を増やすことができます。
IPOについては「IPOは株初心者でも簡単に利益が出せるお宝株!」の記事で詳しく説明しています。
なぜマネックス証券なのか。それはIPOの抽選方法に答えがあります。
マネックス証券のIPOルールでは、1人1票の完全公平な抽選方法を採用しています。
他の証券会社と比較すると、例えばSBI証券では投資金額が多ければ多いほどIPO抽選に当選しやすくなります。
また、SMBC日興証券では、割り当てられたIPO株の約90%が大口顧客用に回され、個人投資家向けのネット注文に回ってくるのはたった10%だけなんです。
しかしマネックス証券のIPOルールでは、個人投資家が100%全て公平に抽選されるため、投資資金の少ない株初心者でも他の証券会社と比較して当選確率が高くなるんです。
マネックス証券のIPO取扱実績は毎年約50銘柄ほどあるため、IPO投資を行う人は必ずマネックス証券からも抽選に参加できるよう準備しておきましょう。
IPO抽選に当選したあと、もしキャンセルしたい場合もマネックス証券ではペナルティはありませんので安心してください。
当選後にIPO株の購入を辞退すると、そのあと1ヶ月間IPO抽選に参加できないペナルティを課すSMBC日興証券もありますが、マネックス証券はペナルティなしなので、資金が許す限りどんどんIPO抽選に応募していきましょう。
3、マネックス証券のNISAは売買手数料がずっと無料
SBI証券、楽天証券、松井証券、カブドットコム証券と同じく、マネックス証券もNISA※口座内での売買手数料が無料になるサービスを実施しています。
株や投資信託などで得た利益を一定額非課税にする制度です。2016年から年間運用額120万円までと限度額が広がりました。
NISAについては「NISA(ニーサ)とは?初心者が知るべきメリットとデメリット」の記事で詳しく説明しています。
しかしマネックス証券でNISA口座を開設するには、通常の証券口座を持っているのが前提なので、まずはマネックス証券の口座開設からする必要があります。
証券口座、NISA口座とも口座開設だけなら費用は一切かかりません。NISAでの売買手数料が無料というメリットはとても魅力的なので、低コスト運用がしたい人はマネックス証券でNISAを始めましょう。
4、圧倒的なサービス力を誇るマネックス証券の米国株サービス
日本の経済はなかなか良くならないので、投資先をアメリカへと考えている人も多いでしょう。アメリカには少子高齢化の心配もありませんし、人口も年々増加していて市場は常に活性化しています。
日本にも米国株を取り扱っている証券会社がいくつかありますが、その中でも1番オススメしたい証券会社がマネックス証券なんです。
2011年にマネックス証券は、アメリカのNo.1ネット証券会社トレードステーションを買収しました。このため、マネックス証券はSBI証券や楽天証券に比べて米国株の取扱銘柄が多く、取引手数料も安いという大きなメリットがあります。
マネックス証券 | SBI証券 | 楽天証券 | |
---|---|---|---|
取扱銘柄数 | 約3,000銘柄 | 約1,000銘柄 | 約900銘柄 |
取引手数料(税抜) | 5ドル~20ドル | 5ドル~20ドル | 5ドル~20ドル(※1) |
注文方法 | ・指値 ・成行 ・逆指値 ・ツイン指値 ・連続注文 |
・指値 | ・指値 ・成行 |
注文可能時間 | 24時間 | 23:30~翌6:00(※2) | 17:15~翌5:00(※3) |
注文の有効期限 | 90日 | 7営業日 | 当日のみ |
※2:サマータイム期間中は1時間前倒しになります
※3:米ドル決済の場合は、15:00~翌5:00
また、マネックス証券はトレードステーション証券と共同で、株取引ツール「トレードステーション」を開発しています。このツールは、アメリカで最も権威のある金融メディア「バロンズ紙」にて最高評価を8年連続で獲得しているとても人気の高いツールです。
Appleやコカコーラ、Googleなど米国株を狙うには、銘柄数から見ても取引手数料から見てもマネックス証券は外せない証券会社ですので、ぜひ抑えておいてください。
米国株については「史上最高値を更新!株式投資なら好調のアメリカ株がおすすめ」の記事も参考にしてください。
5、中国株の取扱銘柄数No.1のマネックス証券
アメリカのトレードステーション証券を買収したマネックス証券ですが、実はそのほかにも香港のBOOM証券グループを買収しています。
この買収によってマネックス証券は香港取引市場のほぼ全てを網羅する約2,000銘柄を取り扱うことができ、さらに日本国内ではマネックス証券だけが中国株で成行注文(売りのみ)が出せるというメリットがあります。
中国在住の経済コラムニストが、生の中国情報を定期的に配信するなど、マネックス証券に口座を持っていれば日本にいながら中国の経済状況をいち早く手に入れることができます。
中国株に興味がある人は「2025年にはアメリカを抜くと言われる中国経済と株式情報」の記事も参考にしてください。
6、最強トレードツール「トレードステーション」
先ほどマネックス証券がアメリカのトレードステーション証券と共同開発しているトレーディングツール「トレードステーション」について触れました。
トレードステーションはマネックス証券を利用している投資家向けのツールで米国株だけじゃなく、日本国内株にも対応しています。
自動売買を行うプログラムトレードや、スピーディーなワンクリック注文、高機能なチャート分析機能を備えているので、株初心者でもプロ顔負けのスピードで株取引ができます。
またトレードステーションとは別に、マネックス証券には「マネックストレーダー」という高機能トレーディングツールも用意されています。
サイトの使いやすさに定評のあるマネックス証券ですが、マネックストレーダーもとても使いやすいと人気が高いツールです。利用も永久無料で、他の証券会社にあるような無料条件を満たさないと無料にならないわけではありません。
その他にもマネックス証券には、各機能に特化したトレーディングツールが豊富にあります。是非いろいろ試して自分にあったツールを見付けてください。
7、マネックス証券のiPhone・アンドロイドアプリ
先ほど紹介したマネックストレーダーには、iPhoneやアンドロイドアプリとして「マネックストレーダー株式 スマートフォン」があります。
スマホ版アプリにもマネックストレーダーの特徴をうまく引き継ぎ、スピード感のある取引や豊富な経済ニュース提供など、スマートフォンでもパソコン並みの取引環境を目指しています。
マネックス証券のスマホアプリはiPhone版、アンドロイド版とも無料でダウンロードできます。
8、リバース注文(Uターン注文)ができるマネックス証券
忙しいサラリーマンの場合、なかなか板に張り付きながら値動きを確認するなんてことはできませんよね。
指値注文の場合は、「いつ買えるか」「いつ売れるか」なんてわからないし、うまく買えたはいいけど、値動きが激しく見てないうちに買値より下がってしまったなんてこともあり得ます。
例えば200円の買い注文を出しながら、「220円になったら売る」という売り注文も同時に出します。これで上昇トレンド中だったら、板に1日中張り付いていなくても1回のリバース注文で買いと売りが完結できるのです。
便利な機能ですので、特に忙しいサラリーマンの方はぜひ活用してみてください。
リバース注文に関しては、「指値・成り行き注文・逆指値の使い方!便利な株の注文方法」でも紹介していますので、参考にしてください。
入力はたった1ページ!マネックス証券の口座開設手順
ここまでマネックス証券の特徴について紹介してきましたが、メリットが多かったので興味を持った方もいるでしょう。そこで次はマネックス証券の口座開設の申し込み方法について説明します。
次の「マネックス証券の公式へ」ボタンか、公式サイトのトップページ右上にある「口座開設」ボタンをクリックしてください。
次は個人か法人を選択するページになるので、「証券総合取引口座 開設 個人のお客様」をクリックしてください。
次に個人情報を入力するページになります。必要書類として運転免許証とマイナンバー書類があれば、ペーパーレスで口座開設ができます。その場合、口座開設までの期間は最短3営業日とそれほど日数もかかりません。
もし運転免許証がなくても問題ありません。
口座開設の必要書類として顔写真付きのものであればパスポートも利用できますし、顔写真付きじゃなくても住民票の写しと健康保険証など2種類の本人確認書類が提示できればOKです。
個人情報の入力が済んだら、ページ下の「次へ(内容確認)」ボタンをクリックします。
次のページでは、先ほど入力した個人情報に間違いがないか確認する画面が表示されますので、問題なければ「この内容で申込む」ボタンをクリックしてください。
運転免許証とマイナンバー書類がある人は、このあと撮影してアップロードするだけで、マネックス証券から口座開設通知が送られてきます。
そこに記載してあるログインIDとパスワードをマネックス証券のログインページに入力すれば、いよいよ取引開始という手順です。
マネックス証券の口座開設は、印鑑もいらずペーパーレスで日数もかからないため、手軽さにおいてとてもポイントが高いですね。
なおマネックス証券では紙ベースでの口座開設も可能です。
(2)必要書類が届く
(3)必要事項を記入し、マイナンバーと本人確認書類を添えて返送
(4)口座開設手続完了の案内(取引に必要なID、パスワード)が届く
WEBに比べて時間はかかりますが、この方法でも口座開設することができます。
手数料無料を活用しよう!マネックス証券の入出金方法
マネックス証券の口座には提携している金融機関であれば、手数料無料で即時入金が可能です。
三井住友銀行
みずほ銀行
りそな銀行
埼玉りそな銀行
ゆうちょ銀行
楽天銀行
住信SBIネット銀行
ジャパンネット銀行
ソニー銀行
マネックス証券の口座に即時反映はできないものの、マネックス〈セゾン〉カードが利用できるATMからも手数料無料※で入金ができます。また、上記以外の銀行から入金する場合は各金融機関の所定の手数料がかかります。
マネックス証券のキャッシュカードとセゾンのクレジットカードが一体となったカードです。
マネックス証券からの出金は、預金口座を登録すればどこの金融機関でも手数料無料です。
また、マネックス〈セゾン〉カードが利用できるセブン銀行のATMなら手数料無料で出金できます。
サブ証券会社にもお勧め!マネックス証券をうまく活用しよう
その他にもIPOの公平抽選は個人投資家にとても人気が高く、たとえ他の証券会社をメインに使っていてもIPOのためだけにマネックス証券に口座を開設する人も多いんですよ。
売買手数料も少額投資なら大手ネット証券と比べても安いですし、株初心者にオススメの証券会社と言えるでしょう。
口座を開設するだけなら手数料は全くかかりませんから、メインの取り引きは他社で行い、少額投資するときやIPO抽選に申し込むとき、アメリカ株を買うときなど状況によってマネックス証券を活用するのも賢い選択だと思います。
