「お金を貯めたいのに、なかなか貯まらない」「節約して切り詰めているのに、思うほど貯まっていない」、そんな悩みを抱えていませんか?私は抱えていました。
周りはしっかり貯蓄をしているのに、私の貯蓄といったら・・・。
なぜ、お金が貯まらないのか。
お金が貯まらない人には、特徴があります。そこを改善できれば、お金は貯まるんです。
この記事ではお金が貯まらない人の特徴とお金を貯める方法だけでなく、お金を増やす方法も紹介します。
お金が貯まらない人の特徴5つ
お金が貯まらない人には主に次のような特徴があります。
- 財布の中や通帳など、お金の管理ができない
- クレジットカードを頻繁に使用し、支払いを先送りにしている
- ボーナス時に、つい大きな買い物をしてしまう
- 「セール」「新商品」「限定品」という言葉に弱い
- 節約して余った分を貯蓄しようとする「後取り貯金」をしている
それぞれ「何が良くないのか」「どうすれば良いのか」を、次の項目から順番に見ていきましょう。
お金が貯まらない人の特徴その1、「お金の管理ができない」
もし「今、財布の中にいくら入っているか」と聞かれたら、あなたは答えられますか?
お金が貯まらないのは、財布や通帳など「お金の管理ができない人」。
特に財布の中身が整頓されていない場合、いくら入っているのか把握できていないことが多いです。
財布の中身を整頓し、1円単位とまでは言わずとも、1,000円単位だけでも把握しておきましょう。通帳も同様で、こまめに記帳して残高を確認することが大切です。
お金が貯まらない人の特徴その2、「クレジットカードを頻繁に使う」
クレジットカードって、便利ですよね。私も給料日前になると「現金が足りなくなるよりは・・・」と、つい使ってしまいます。
しかしクレジットカードを利用すると、支出の管理がしにくくなるんです。その理由は次のとおり。
- 支払いが先送りになる
- お店によって請求のタイミングが異なる
なかには会計後でもリボ払いに設定できるものもあり、利用している人も多いのではないでしょうか。
分割やリボ払いは設定した金額が小さくても、それを繰り返しているうちに「いつの間にか割賦枠※がいっぱいに・・・」なんてことも起こり得ます。
「分割払い」「ボーナス払い」「リボルビング払い」など、割賦販売法で定められた1回払い以外の利用可能な限度枠のこと。
利息が上乗せされることを考えると、利用額が多くなればなるほど返済は長引き、その分支払う総額も多くなってしまいます。
年率や月々の返済額はカード会社によっても異なりますが、10万円の買い物をリボ払いにした場合の返済総額の計算例を見てみましょう。
借入金額 | 100,000円 |
---|---|
実質年率 | 15.0% |
毎月の返済額 | 5,000円 |
返済総額 | 115,782円 |
10万円をリボ払いにすると、一括で購入するより15,782円も多く支払うことになってしまうんです。
しかし大きな買い物をする場合やポイントが付与される場合には、クレジットカードを利用したいですよね。
その代わり、お金の管理はより徹底して行うようにしましょう。
自分がいくら持っているか把握していれば、無駄なものまで買わなくなるかも。
お金が貯まらない人の特徴その3、「ボーナス時に大きな買い物する」
ボーナスが入ったら、どうしていますか?臨時収入とみなし、いつもは買えない額の大きなものを買っている人も多いですよね。
ボーナス払いを利用した買い物や、ボーナス時の大きな買い物も、お金が貯まらない原因の一つ。
確かにクレジットカードを利用して分割やリボ払いで購入するよりは、ボーナスの一括払いで購入できるほうが安く済みます。しかし、購入する前にそれが「本当に必要なものなのか」を一度見直してみてください。
ボーナスの用途に限らず、お金を使うときは「必要」と「欲しい」を分類する必要があります。
次の項目で詳しく見ていきましょう。
お金が貯まらない人の特徴その4、「セールや新発売、限定品に弱い」
「セール」や、「新発売」「限定品」という言葉が書いてあると、ついチェックしませんか?
その時点で私たちはその会社の戦略にハマっているのです。でも考えてみてください。その時手に取ったそれは、本当に必要なものでしょうか。
その時買ったものは、十中八九「欲しい」から買っています。
もちろん「セール」を利用したり、「新発売」や「限定品」を買ったりすることが絶対ダメなわけではありません。
ここで重要になってくるのが、上の項目で伝えた「必要」と「欲しい」の分類です。
でもコートを探しに行ったのに、「セールで安いから」とついでにコート以外のものも買ってしまうと「欲しい」買いになるんです。
目的買い以外で利用されやすい「コンビニ」や「ドラッグストア」も注意しましょう。
いろいろなものが売っていて便利な分、「ついつい余分なものまで買ってしまった」という経験がある人も多いですよね。仮に1回の出費は小さいとしても、積り積もれば無駄遣いになってしまうんですよ。
お金が貯まらない人の特徴その5、「後取り貯金をしている」
お金が貯まらない人の特徴として、「後取り貯金」が挙げられます。「節約して、残った分を貯金にしよう」と考えている人も多いのではないでしょうか。
なぜでしょうか。
それは「余った分」を貯金する人のほとんどが、余らなかったらその月の貯金を諦めてしまうから。そのため「後取り貯金」ではお金が貯まらないんです。
お金を貯めている人の多くは、「先取り貯金」をしています。
ちゃんと節制していれば「後取り貯金」で毎月しっかり貯金できる人がいるかもしれません。しかし毎月それだけしっかり貯金ができるなら、そもそも「先取り貯金」ができるはずなのです。
お金を貯めるために、知っておきたい4つの方法
ここまで、お金が貯まらない人の特徴と理由、それに対する改善方法を紹介しました。そのほかにも、お金を貯めるために有効な方法を4つ、紹介しておきますね。
それぞれ詳しく見てみましょう。
ライフスタイルに合ったルールや目標を決めよう
貯金をするならまず、自分や家族のライフスタイルに合ったルールや目標を決めるのがオススメです。
ボーナスの使い方を例に挙げてみましょう。
- 1回分くらいは使ってもいいけど、残りの1回分は貯金する
- ボーナスは基本的に貯金して、◯年に1度だけ貯金したボーナスで◯◯する
目的を持ってお金を使えるように、ルールや目標を立てましょう。
「財形貯蓄」や「積立預金」を利用しよう
貯める金額を決めて毎月貯金する「先取り貯金」はもちろん、「財形貯蓄※」や「積立預金」なら、なお良いです。
勤労者財産規制促進制度のひとつで、企業が金融機関と提携し、給料やボーナスから天引きしてお金を貯める制度のこと。
財形貯蓄を利用できるのは、次のような人です。
- 会社員
- 公務員
- 契約社員※
- パート※
- アルバイト※
これらに当てはまらない会社役員や自営業者、勤務先が財形貯蓄制度を導入していない場合は対象外です。
金融機関によって預入金額や単位、払い戻し方法などが異なるので、貯金の目的に合うものを選ぶことができます。
「使う口座」と「貯める口座」を分けよう
貯金をする上では「どこに貯金するか」も重要です。
口座を分けておけば、通帳記帳したときに貯金額が一目瞭然になり、お金の管理がしやすくなるんですよ。
各銀行、1名義につき1口座が基本なので「教育資金は子ども名義の口座に貯める」、「老後の資金は自分や配偶者の普段使わない口座に貯める」などの工夫が必要です。
またネット銀行は普通預金の金利が少しだけ高く、利用しているクレジットカードなどの条件によっては更に高くなる可能性も。
都市銀行や信金など、入出金がしやすい口座は「使う口座」にし、ネット銀行の口座を「貯める口座」にするのもオススメです。
教育資金に関しては積立型学資保険も検討してみてくださいね。
お金を管理するために家計簿アプリを利用しよう
お金の管理が苦手な人にオススメなのが、家計簿アプリ。
例えば銀行口座やクレジットカード、電子マネーと連携できたり、ひとつひとつ入力しなくてもレシート撮影で入力できたりするものもあります。こういった総合管理タイプを利用するなら、次のアプリがおすすめです。
- マネーフォワード
- Zaim
- Money Tree
これらのアプリに銀行口座やクレジットカードを登録する場合も、暗証番号など取引に必要な情報は入力する必要がないので、安心して利用できますよ。
お金を増やしたいなら、単元未満株や投信積立がオススメ
貯める方法がわかっても、家族が増えるなど環境が変わると、それまで通りに貯金するのは難しくなることも。そこで貯金しつつ賢く増やす方法も紹介しますね。
オススメなのが、株や投信積立です。
例えば株なら単元未満株※を、毎月少しずつ購入していく方法があります。
1株から購入できる株のこと。S株(SBI証券)、かぶミニ(楽天証券)、ワン株(マネックス証券)、プチ株(auカブコム証券)などとも呼ばれています。
通常1単元100株という取引の最低株数が決まっていて、何十万、何百万という元手が必要です。しかし単元未満株なら1株単位から購入できるので、少額で株を購入することができます。
同じ銘柄を毎月購入して100株、200株と増やしていくのも良いですし、いろんな銘柄を少しずつ購入すれば分散投資ができ、株価下落のリスクが軽減されるのでオススメです。
単元未満株を買うなら、手数料が無料の「SBI証券」か「楽天証券」を利用するのがおすすめ。
口座開設はこちらからできます。
また分散投資をするなら投信積立がより効果的です。
毎月決まった日に決まった額で投資信託を買う積立で、100円や500円から始められるんですよ。
もちろん投資信託も値動きはありますが、積立をすることで平均取得単価が下がるので、リスクを減らすことができます。
投資信託について、詳しくは「投資信託とは?初心者が知るべき株との違いとメリット・デメリット」をご覧ください。
また、NISA口座を開設してつみたて投資枠でコツコツ積立をするのもおすすめ。
投資で得た利益は非課税というお得な口座で、お金を貯めたい人には最適です。
堅実な貯金への近道は、適度な我慢と計画性
まずはクレジットカードの使い方や、ものを買う時の「必要」か「欲しい」の分類を見直し、お金を管理できるようになりましょう。
貯金をする上では、無駄を省いて切り詰める「節約」以上に、欲望に溺れず適度につつしむ「節制」が大切です。
お金が手元にあったら、実は必要もないものでも簡単に買えてしまいますよね。「後取り貯金」だと節制は上手くできず、大きな額は余らないのでお金が貯まりにくくなるため、「先取り貯金」がオススメです。
しかし貯金を頑張っていても、教育資金や老後の資金に十分なほど貯められるのか、心配な人も多いと思います。
株や投資信託を上手に利用すれば、貯金しつつ賢く増やすことができるんですよ。これを機に、ぜひ始めてみてくださいね。